"楽器を持っている時間はきっと、暴力も、麻薬も、武器も必要もない。"
この夏、Asian Cape Connectionレーベルは「二つの目的」を持って、南アフリカ・ケープタウンへ向かいます、a.s.kとしてのコンサートのため、そして今までずっと自分の心にあった願いを実行するため。
いまだアパルトヘイトの名残が残るヨハネスブルグの貧民街ソウェト(スラム)で生活する子供たち。自分が使わなくなった楽器を手渡し、麻薬や犯罪に手を染める前に音楽に触れる喜びを味わってもらいたい、という願いです。
ただ楽器を送ってしまえば終わりというわけではなく、日本からの送り手と、その楽器を受け取った相手のあいだに、「楽器を手渡す」という行為を通して生まれる様々な形のコミュニケーションこそがお互いが持つ意識上での格差をなくして理解を深め合うきっかけになり、それが平和への第一歩に繋がって行くと信じています。
"種を植えて、苗になるまで見守る。"
Asian Cape Connectionレーベルはこの活動を「NAWASHIRO(=苗代) Project」と名付けました。
10年後の2020年、私たちが手渡した楽器を持った、ソウェト出身のミュージシャンと一緒に演奏し、素晴らしい音楽をリリースできる日を待ちながら。
この活動に賛同して下さる皆様と一緒に、この小さな苗を少しずつ大きな木に育てていけたら幸いです
"一枚のガラスの向こうには物乞いをする子どもの光景。"
南アフリカのジャズクラブの外で物乞いをしていた子ども。子どもらしい、眼の輝きも無く、存在感も無く、幽霊のように近づき、かすかな助けを求め、誰も気付かぬまにいつのまにか消えていく。
南アフリカの多くのタウンシップ(スラム)出身の子どもは、生活の中の選択肢が少なく、そして未来に希望が持てず、早い時期に薬物に手を出す、その後、ギャングやマフィアのグループで犯罪に手をそめて行く事が・・・当たり前になりつつある。
もし、地獄という物があるならば、子供の眼に子供らしい輝きの一切が失われて行く事なのではないだろうか?
"畑に種を蒔く事と同じなんだ。"
私たちの活動とゆかりの深いミュージシャン、トロンボーン奏者のニルス・ラングレンは「国境なき医師団」の中で活動していた友人の青年医師からアフリカの子供達の実情を知らされた。世界各国からの長年の支援活動によって、紛争地域を除きアフリカにはある程度の食や住に関する問題は解決されつつある、しかし、一番の問題は若い人たちが「全くやる事が無い」という点。
ニルスはその話を聞き、アフリカの子供達に楽器を送ろうと決意し、「Funk For Life」と銘打って、活動を開始した。知り合いのミュージシャン達から譲ってもらったり、購入したりした楽器をケニアの首都ナイロビに在るキベラ地区の小・中学校3校に寄贈した。ニルス自身はこのプロジェクトを「種蒔き」だと表現している。 「芽が育つがどうか判らないが、子供達が実際に楽器を手に取り、音楽と出会う事によって、一人でも多くの子供達に音楽の素晴らしさを知って貰いたい。畑に種を蒔く事と同じなんだ。」
"ツアーの「寄り道」で学校に立ち寄り、楽器を届ける。音楽の喜びを広げるもう一つの方法。"
ただ楽器を置いて来るだけでは、子供達の手に渡る前に周りの大人達によって、現金化されてしまうリスクがあります。
「楽器を手渡す」という行為を通して生まれる様々な形のコミュニケーションこそがお互いが持つ意識上での格差をなくして理解を深め合うきっかけになり、それが平和への第一歩に繋がって行くと信じています。






